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香りと体感温度の関係

こんにちは!遅めの梅雨を迎えた京都からお送りします。梅雨が明ければ暑い暑い夏ですね。今夏はどんな暑さ対策をお考えですか?今回は、とってもエコな暑さ対策法をご提案します。

かぐわしい香りを嗅いだ時に、何となく涼しくなったように、また、暖かく感じた経験を持つ方もいらっしゃるかと思いますが、実際、香りには体感温度を下げる効果があるそうなのです。
様々な香りを用いて、「“香りなし”と“香りあり”とで、一定の温度に保った水に触れた時にどう感じるか?」というテストによって明らかとなったのは、ペパーミントの香りには最大で4℃、体感温度を下げる働きがあるということでした。逆に、バニラの香りを嗅ぐと、実際の水温よりも温かく感じる傾向があるようです。
このように、香りが温冷感に影響を及ぼしている要因には、いくつかの作用が考えられます。1つ目は、鼻粘膜全体に分布し、嗅神経とは異なる経路で温冷感などの情報を脳に伝える『三叉神経』に対する作用によるものです。実際、ペパーミントの主成分であるメントールは、肌に塗ることで冷刺激として感知されることも知られております(汗拭きシートなどにミントの香りがよく用いられるのはこの為です)。2つ目は、その香りに関する経験や記憶、イメージが影響していると考えられております。例えば、被験者に「ペパーミント」と「メントール」を嗅ぎながら水に手をつけてもらうという実験では、ペパーミントの場合は冷たく感じるのに対し、メントールの場合は、(ペパーミントの主成分であるにも関わらず)冷感の効果はさほど確認されませんでした。このことから、被験者がそれまでの経験などから、“すっとする”イメージを、メントールよりもペパーミントの香りに強く抱いていたことが体感温度に強く影響したと考えられます。
このような効果を活用すれば、冷房や暖房に頼り過ぎる事なく快適な温冷環境を作り出すことで、香りが、身体にも環境にも優しい空間の創造に一役買うことも出来るのです。

体感温度が下がることで、気分もすっきりリフレッシュできそうですね。この夏、ぜひ、ペパーミントの香りをお試しください。

参考文献:
・庄司 健「香りが感覚・使用感に及ぼす影響」
(日本色彩学会誌 第34巻 第4号 345-358 2010)
・川辺 真斗ら「感覚環境を利用した室内環境制御に関する研究 ~ペパーミントの香りが温冷感に与える影響について~」
(空気調和・衛生工学会大会学術講演論文集 137-140 2014)

香りと体感温度02

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