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プラスチック製洗濯カゴからワキガの匂いが!?

 今年も残すところあと1ヶ月となりました。毎年、『この時期に大掃除の準備を始めておけば後が楽だろうな…』と思うのですが出来たためしがありません。今年こそは…。

 先日、自宅で洗濯カゴから衣類を取り出そうとしたところ、ふとワキガのような匂いがしました。『え、まさか…!?』と思ったのですが、正体はプラスチック製の洗濯カゴでした。なぜ、このようなことが起こるのでしょうか?

 プラスチック製のカゴやハンガーなどは、主に『ポリエチレン(PE)』や『ポリプロピレン(PP)』という素材が用いられております。これらの素材は加工がしやすく、強度にも優れているので多くの日用品に用いられているのですが、「日光に弱い」という短所がございます。PEやPPには『ポリオレフィン』という成分が含まれているのですが、こちらの成分は光や紫外線によって劣化し、樹脂の分子結合が切れてしまい、その部分に酸素がくっつくことで『カルボン酸』という成分に変化します。この『カルボン酸』の匂いは「銀杏」や「熟れ過ぎたバナナ」などと例えられることもある強烈なもので、これが匂いの原因と考えられます。また、屋外で使用される洗濯用品は、雨風にさらされることで次第に細かな傷が付いていきますが、そこに雑菌が繁殖して匂いの原因となっている可能性もあるそうです。

 こちらの匂いへの対処方法としましては以下のようなものがあります。

①ぬるま湯で薄めたお酢につける(消臭に加え、殺菌効果も期待できます)

②ぬるま湯で溶いた重曹につける(酸性であるカルボン酸をアルカリ性である重曹で中和します)

③水で薄めた漂白剤につける(消臭に加え、汚れ落としの効果も期待出来ます)

 しかしながら、匂いの程度によってはあまり効果がなかったり、一旦は匂いが消えてもしばらくすると復活してしまうケースもあるようです。また、そもそもこのような匂いが発生している原因は「製品の劣化」で、そのまま使い続けると破損などの事故に繋がる可能性もございますので、場合によっては“替え時のサイン”と割り切るのも1つかと思います。

 プラスチック製品の加齢臭…と言えるかもしれませんね。生き物と無生物が生み出す匂いが似ているというのは不思議で面白く感じました。

参考資料:
・【劣化したプラスチックの臭い取り方法】臭いの原因は!?臭いを消す方法&対策!
(Helping Hand Housework HP)
・プラスチック製ハンガーからワキガのような臭いがする?劣化による臭いを消す方法はあるの?
(いろイロmemo HP)

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