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香りに対する興味や好み

こんにちは!近所のニオイバンマツリ(匂蕃茉莉)が最盛期を迎え今年も良い香りを存分に放ってくれていたのですが、友人は「クサい!!」としかめ面をしていました。私にとっては爽やかで癒される香りなのですが…。

香りに対する“興味”や“好み”は人それぞれですが、そこに「個人差」以外の要因はあるのでしょうか?

香り(芳香植物)に興味を持つタイミングなどについて行われた調査によると、「①芳香植物を知ったタイミング(認知時期)」と「②芳香植物に興味を持った(好きになった)タイミング(好感時期)」は、人によって必ずしも同じではないそうです(「芳香植物の存在や種類自体は小学生や中学生の頃から知っていたとしても、それを好きになったのは20代になってから…」といった具合に、『認知時期』と『好感時期』にズレがある方は多いそうです)。理由としましては、家族や友人などから勧められるなど、身近な環境に芳香植物が存在しているならともかく、それ以外ではなかなか関わる機会が少なく、料理や化粧品等を通じて芳香植物と触れる機会が増える20代になって、ようやく興味を持つようになるからではないか…と推察されております。また、若い世代になればなる程、『認知時期』も早くなる傾向があるそうで、これは、一昔前と比べて香りやアロマがより身近な存在になってきているからではないか…と考えられます。ちなみに、これらはあくまで『芳香植物』というカテゴリーに対して行われた調査ですので、幅広く『香りへの興味』という観点では、また別の結果になるものと思われます。

次に、香りの“好み”に関しましても、年代や男女間で一定の傾向はあるようです。例えば、グレープフルーツやラベンダー、ローズなどは年代間でそれ程好みが分かれることはなかった一方で、ペパーミントなどは明らかに分かれる調査結果が報告されております。これは20代以下と30代以上の世代間で特に顕著で、20代以下の世代においてネガティブな意見が目立ったのですが、その理由としましては、嗅覚機能が鋭敏な若年層にとってペパーミントのような香りは刺激が強く、「落ち着かない」「癒されない」という印象に繋がったのではないか…ということです。また、男性が比較的『樹木/森林系』『マリン・アクア系』の香りを好むのに対し、女性は『フローラル系』『フルーティー系』を好み、加えて、女性の方が香りに対する好みが幅広い(=好きな香りが多い)という調査結果もございます。なお、香りの“好み”は、その人が育ってきた環境や経験にも大きく左右されるそうで、尚且つ、「特に興味のなかった香りだったのに、好きな芸能人がその香りをつけていたのをきっかけに自分も好きになった」というように、情報などによって移ろいやすく、変化しやすいそうです。

最近、ペパーミントの香りを好んで生活に取り入れ始めたところでしたので、上記の調査結果に苦笑いしました。確かに“20代以下”を大幅に超えています。嗅覚は正直ですね。(笑)

参考資料:
・小澤直子ら「芳香植物の香りに対する年代別の印象評価および嗜好性に関する研究」(人植関係学誌 第12巻 第2号 7-12 2013)
・「好きな香り種類/タイプは?」(LINEリサーチ)

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